ゆとりある生活をこの手に

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銀杏Boyz『骨』という名曲の爆誕について。

お疲れ様です、ゆとりです。

 

去る8月30日、銀杏Boyzが新譜『骨』をリリースしました。

リリースおめでとうございます。

 

 

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この曲は峯田和伸が過去安藤裕子さんに提供した曲のセルフカバーで、NHKドラマ『奇跡の人』のEDでした。

 

そのドラマもまたすっばらしい作品だったのですが、そのドラマでこの曲を知りその衝撃は今も覚えています。

 

 

“抱きしめたい 抱きしめたい

抱きしめて あむあむしたい”

 

という歌い出し。

 

あむあむしたい という表現がいかにも峯田和伸だなぁと思いながらも、何言ってんだコイツ、と呆け顔をしてしまう。

 

“夢が叶うなら 命も惜しくないわ”

 

続く過激的な歌詞。

 

“愛しちゃいたい 愛しちゃいたい愛しちゃいたい 

きもいね しゃあないね 骨までしゃぶらせて”

 

 

 

峯田和伸はこれまでもたくさんの愛を歌ってきたとわたしは思う。

一貫しているのはその気持ち悪さ。

銀杏Boyzの音楽においてこれは最大級の褒め言葉だと思っている。

 

峯田はこの曲でその気持ち悪さを認めたうえで、仕方ない、と開き直ってみせた。

しかもこの曲を他者(しかも女性)に提供したのだ。

気持ち悪いにもほどがある。

 

ここで出てくるのが彼が主演だったこのドラマ『奇跡の人』だ。

 

このドラマは目が見えず、耳が聞こえない少女とその母親を描いたもので、この母親に恋をして子育てに積極的に参加しようとする男を峯田和伸が見事に演じた。

 

つまりこの『骨』は、親から子への所謂無償の愛を歌ったものだろうとわたしは感じた。

 

 

この世の中にはあまりにも夥しい数の愛に纏わる音楽が存在していて、そのなかには愛に付加価値をつけたものがある。悪くいうと愛に纏わる綺麗事。

ストーリー性を重視した美化された愛、愛は美しいもの、そういった描き方がむしろ一般的となっている。

 

しかし、このすべての愛に纏わる音楽の中枢を歌ったものがこの『骨』だと思う。

 

どの愛に纏わる音楽も、紐解けばつまり、あむあむしたいし、骨をしゃぶりたいわけである。

 

というのはあまりに極論だが。笑

 

歪んでいるといえばそうだが、飾ることのない彼の愛情表現にわたしは共感した。

 

 

ドラマも合わせて是非一度この曲を聴いてほしい。

峯田和伸が歌う、無償の愛とはこれだ。

 

 

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yutori.